| これまで説明をしてきた、「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」という3つの注文方法はもう覚えたかな。 |
| 多分、大丈夫だと思います。 |
| この3つの注文方法は基本中の基本なんだ。 これさえ覚えておけば、ほぼどんな取引にも対応できるから安心だよ。 |
| じゃあ、これ以外の注文方法は覚えなくても問題なさそうですね。 |
| まあ、知らなくても取引はできるんだけど、これから説明する「IFD注文」「OCO注文」「IFO注文(アイエフオー)」「トレール注文」は、知っておくと、とっても便利だから、これからのトレードできっと役に立つよ。 |
| 是非教えて下さい! |
| まずは、「IFD注文」。 これは、「イフダン注文」と読みます。 |
| 名前からは、どんな取引かまったく想像がつきませんね。 |
| 「IFD注文」とは、If doneと書いて、「もし取引が成立したら〜」というような意味になるんだ。 だから、同時に2つの注文を出しておいて、1つ目の注文が成立したら、2つ目の注文も自動的に発注されるという注文方法になるんだよ。 |
| なるほど。 この注文方法はどんな風に使うんですか? |
| 具体的には、最初の新規注文に対する損切りと利益確定の2つのパターンで利用できるんだ。 |
| へ〜。 |
| 例えば、損切りのパターン。 今、為替相場が1ドル100円だったとしよう。 今後の上昇を予想。なるべく安い状態で買いたいので、1つ目の注文として98円まで値が下がったらドルを買う指値注文を出しておきます。 予定通り98円まで下がって注文が約定された後、もし予想に反してレートがどんどん下がってしまったとしても損失を膨らませないために、同時に2つ目の注文として96円でストップ注文の設定をしておくんだ。 |
| そうか。 これなら万が一、知らない間に為替レートがどんどん下がってしまったとしても、自動で損切りしてくれますもんね。 |
| この、1ドル100円の状態の時、98円でドル買い注文、96円でドル売りのストップ注文を同時に設定できるのが「IFD注文(イフダン)」なんだ。 |
| すごいですね。 |
| 次に、利益確定のパターンの場合。 同じように、為替相場は1ドル100円の時を想定します。 損切りパターンの時と同様の設定で、今後の為替レート上昇を予想し、98円まで値が下がったらドルを買う指値注文を出しておきます。 利益確定パターンの場合は、ここからが違って、例えば利益4円分を確定させるために、同時に102円になったらドル売りの利益確定注文を設定しておくんだ。 これが、「IFD注文(イフダン)」を利用した利益確定パターンの一例なんだ。 |
| なるほど。 これは便利な注文方法ですね。 |
| そうなんだよ。 それに、指値注文・逆指値注文どちらの注文でも出せるから、いろんなパターンに対応できるんだ。 ただ、注意点としては、成立した最初の注文に対する2つ目の決済注文は、1パターンしか出せないから、設定しておいた注文の予想に反した場合は、手動で決済する必要があるんだ。 |
| そうか。 相場が上がると予想して利益確定のパターンで注文を設定していても、もし下がってしまったら手動で損切りをしなければいけないということですね。 |
| そう。 だから、「IFD注文」のオススメの使い方としては、もしものことを考えて、損切りパターンで設定をしておいて、上手く利益が出たら手動で利益確定をするのがいいだろうね。 |
| 確かに一番安全な方法だと思うので、その方法を使ってみることにします。 |