| 前回、FXはかなり安いコストで取引ができることを知ったんですが、FXが持つ他の魅力についても教えてください。 |
| そうだね。 次に知ってもらいたいFXの魅力は、上手くいけば夢の金利生活を送れちゃうかもしれない、スワップポイントかな。 |
| スワップポイントですか? またわからない言葉が出てきました…。 |
| スワップポイントっていうのは、取引する2つの通貨間の金利差によって生まれる、金利差益のことをいうんだ。 世界には金利の高い国もあれば低い国もある。その金利の低い通貨で金利の高い通貨を買えば、その金利差分が利益として毎日手に入るんだ。 |
| それはすごいですね。イメージ的には、銀行預金などでもらえる利子みたいなものですね。 |
| 厳密にいうといろいろ違うところがあるんだけど、それはゆくゆく理解してもらうとして、まず最初のイメージとしては問題ないかな。 |
| イメージはつかめたんですが、何か具体例があるともっとわかりやすいので教えてもらってもいいですか。 |
| そうだね。 例えば、あくまで仮定の話だけど、日本の金利が1%の時、アメリカの金利が5%だったとしよう。ドル/円の為替レートが1ドル=100円の時、1万通貨ドルを買ったらどうなるか? |
| 日本とアメリカの金利の差は、4%になるということですよね。 |
| そう。この金利差4%で仮に計算した場合、4%×10,000通貨(ドル)×100円÷365日になるので、約109円になる。 取引状況がこの条件の時に、ドル/円の取引で1万通貨のポジションを持っていると、毎日109円のスワップポイントをもらえることになるんだ。 あっ、ちなみにポジションとは通貨を売買して持っている状態のことをいうんだよ。 |
| う〜ん。 1日109円ですか…。 100万円分もドルを買って1日109円だと、あんまりパッとしないんですが…。 |
| それじゃ、こんな話ならどうだろう。 FXにはレバレッジというものがある。このレバレッジに関しては、また今度詳しく説明するから、今のところはそういうものがあるんだと認識だけしておいてね。 このレバレッジを活用して、わずか1万円で10,000通貨(ドル)を買えたとしたら。 |
| え〜? たった1万円で100万円分のドルを買うことなんてできるんですか? |
| レバレッジというものを使えば可能なんだ。 わずか1万円で毎日109円のスワップポイントがもらえると考えれば、かなりお得感が出てくると思わない? 1日109円。 10日なら1,090円になるんだよ。 |
| すご〜い! 1万円だったら、ものすごいお得ですね。 それじゃ、この10,000通貨(ドル)を売らずに持ち続ければ、何もしなくても1万円で毎日109円もらえちゃうんですね。 スワップポイント最高〜! |
| ただ、話はそんなに単純じゃないんだ。 さっきの計算式をよく見てもらえるとわかるんだけど、金利差なり、為替レートなりどこか一つでも条件が変われば、もらえるスワップポイントも変わってくるんだ。 もし金利に大きな変動があれば、スワップポイントが逆転し、マイナスになることもある。 それ以外にも大きなリスクがスワップポイントには潜んでいるので、それは次の「スワップポイントが持つリスク」で詳しく説明しよう。 |
| やっぱりそんなにうますぎる話は、そうそうないんですね…。 |
| FXはあくまで投資だから、その辺はしょうがないかな。 リスクの高さが、銀行預金の利子とは大きく違うところだね。 その分、日本の低金利の銀行預金でもらえる利子とは比べられないほどの、大きなリターンを得ることが可能なんだよ。 説明したようにレバレッジというものをうまく使えば、年利100%なんてことも夢じゃないんだ。 |
| 年利100%は、すごすぎますよね。 結局は運用の仕方しだいで、プラスにもマイナスにもなるってことなのか〜。 |
| そういうことだね。 |
| ところで、スワップポイントってどのタイミングでもらえるんですか? |
| 基本的には、スワップポイントは毎日もらえるんだ。 ただ、その確定時間や、土日祝日に付くスワップポイントの取り扱いなどは、FX会社によって異なるので、取引会社のHPなどで詳しく調べる必要があるね。 |
| FX会社によっては、土日祝日のスワップポイントはなかったりするんですか? |
| そういうわけではないんだよ。 2営業日後が決済日という外国為替の特徴により、土日祝日などの休み分のスワップポイントが、毎日付くかそれとも次の水曜日にまとめて付くか、といった違いがあったりするんだ。 |
| そういうことですか。 会社によってはもらえないことがあるのかと思って心配しちゃいました。 |
| だいぶスワップポイントについても詳しくなったと思うけど、次はいいことばかりではない、スワップポイントが持つリスクについて説明することにしよう。 |