| さて、次は損切りやストップロスの説明の時にも出てきた「逆指値注文」の説明だよ。 |
| 前に説明してもらった、現在の状態より悪い条件になった時に、買ったり売ったりの注文を出すように設定する注文方法のことですね。 |
| そうだね。 この「逆指値注文」は、FXの基本的な3つの注文の中でも特に重要で、上手く使うことができれば、大きな武器になる注文方法だから、ちょっと詳しく説明することにするね。 |
| お願いします。 |
| この「逆指値注文」、一見すると「今の為替レートよりも上がったら買う」「今の為替レートよりも下がったら売る」という、自分にとって不利な条件での注文になるため、どんな時に使うかピンとこない人が多いと思うんだ。 |
| 確かにそうですよね。 わざわざ、今より不利な条件での注文を出すんですもんね。 |
| 「逆指値注文」のメリットと使い方は、大きく分けて2つ。 1つは、損切りやロスカットでの場面。 もう1つは、相場のトレンド、いわゆる流れに乗る時に使えるんだ。 |
| 確かに、損切り・ロスカットでの「逆指値注文」は、「「損小利大」のためには損切り・ストップロス」の時に教わりましたよね。 それ以外に、相場のトレンドに乗る時にも使えるんですね。 |
| そうなんだ。 まずは、損切り・ロスカットでの使い方をおさらいしよう。 具体的には、1ドル100円の時にドルを買って、「102円ぐらいまで上がったら、持っているドルを売って利益を確定させ、99円まで下がったらもっと下がってしまいそうなので、一度諦めてロスカットしよう」と考えていたとします。 この場合、あらかじめ「逆指値注文」で99円の売り注文を設定しておけば、99円まで下がった時点で約定され、自動で損切りが確定できるんだ。 |
| そうです、そうです。 前回教わったのをもう一度思い出しました。 ついつい損切りが出来ないという人にとっては、とても便利ですよね。 ところで、もう一つのメリットとして上がっていた、相場のトレンドに乗る時に使えるというのは、どういうことなんですか? |
| これに関しては、まず、為替相場の特性を考えてもらいたい。 為替の値動きは、一度動き出すと一方向に動きやすいという傾向があると思うんだ。 |
| 確かにそうですね。 |
| この、いったん上昇しだすと上昇傾向が続き、下降しだすと下降傾向が続くという特性を、「逆指値注文」で利用するんだ。 例えば、為替相場が1ドル100円の時、102円まで上昇したら上昇トレンドでもっと上がるだろうと予想して、102円でドル買いの「逆指値注文」を出す。 逆に、98円まで下降したら下降トレンドでもっと下がるだろうと予想して、98円でドル売りの「逆指値注文」を出すんだ。 |
| なるほど。 一方向に動きやす為替相場の傾向にあわせて、あらかじめ「逆指値注文」を出すんですね。 |
| こんな風に、「逆指値注文」をマスターすれば、いろんな場面で利用できるんだ。 とても便利な注文方法だから、是非覚えておいてね。 |
| そうですね。 こんな便利な注文方法を使わないのはもったいないので、すぐにマスターするように頑張ります。 |