| FXの魅力をあげだすとキリがないんだけど、一つは他の外貨系金融商品に対して、取引手数料など、かかるコストが圧倒的に安いんだ。 |
| 安いって、どのくらい安いんですか? |
| 厳密には取引する会社によって違うんだけど、現在ほとんどのFX会社の場合、取引に対する基本手数料に関しては無料です。 |
| それじゃ、いくら取引を繰り返してもお金はかからないんですね。 |
| まあ、確かに基本手数料に関しては無料という会社がほとんどで、お金はかからないことが多いかな。 ただし、FXの取引にはスプレッドというものがあるんだ。 |
| スプレッド? |
| そう、スプレッド。 このスプレッドこそが実質FXの手数料であり取引にかかるコストだと思って欲しい。 |
| 具体的にはどういったものなんでしょうか? |
| スプレッドとは通貨を売買するときの売値と買値の価格差のことをいうんだ。 「FXとは?」では、わかりやすくするために、あえて簡単に表現したんだけど、ニュースをよく聞いていると「現在の円相場は1ドル95円20銭から22銭で前日より10銭の円高に…」と言っていると思うんだ。 |
| そうですね。 確か、1ドルを95円20銭と交換できるという意味で…。 あれ? 「から22銭」っていうのがあるんですが、これは何なんですか? |
| よく気付いたね。 この「20銭から22銭」の差2銭がスプレッドなんだ。 ちなみに、95円22銭が買値と呼ばれ1ドルを買う時の値段で、95円20銭が売値になり1ドルを売る時の値段になる。 |
| それじゃあ、1ドルを買ってすぐに売ったら2銭のマイナスになっちゃいませんか? |
| その通り! 買ってすぐ売ったらスプレッド分がマイナスになるんだ。もちろんその逆も一緒で、売ってすぐ買ってもマイナスになる。 このスプレッドは、取引している投資家にとってはコストとなり、FX会社にとっては利益となる部分なんだ。それだけに、FXをする私達にとって、このスプレッドの幅が小さければ小さいほどお得になるんだよ。 |
| なるほど。スプレッドってとっても大事なんですね。 このスプレッドの2銭というのはどこのFX会社でも共通なんですか? |
| いや。スプレッドの幅は、FX会社によってかなり差があるんだ。 ドル/円に関して言えば2銭前後の会社が多いんだけど、中には1銭のところやそれ以下の会社なんかもあるんだよ。 |
| それじゃあ、FXを始める時には、各FX会社のスプレッドをよく調べたほうがいいですね。 |
| そうだね。 スプレッドは、会社によって差があるのもそうなんだけど、取引する通貨によってもかなり違いが出るから、よく調べることが大事だね。 |
| FXのコストが安いのは、なんとなくイメージできたんですが、ちなみに他の外貨系金融商品ってどんなものがあるんですか? |
| 例えば、外貨預金や外貨建てMMF・外国債券なんかがあるね。 |
| FXと比べた場合、コスト面でどのくらいの違いがあるんでしょうか? |
| 例えばだけど、外貨預金なんかでドル/円の取引は片道1円程度。買って売ったらそれだけで2円近い手数料がかかるんだ。 |
| 確か、FXなら手数料は無料でスプレッドが2銭前後でしたよね。 |
| その通り! 1円と2銭。比べてみるとその差は歴然。取引額や回数が多くなればなるほど、大きく影響するんだ。 |
| そうか。それなら断然FXがいいですね。 |
| 次はもっと具体的にスプレッドについて説明していきます。 |