| 最近、円高とか円安とかいう言葉をよく聞くんですが、FXの場合どっちの時のほうが儲かるんでしょうか? |
| 答えはズバリ、どちらの時でも儲かります! FXは買いからでも、売りからでも始められるのが特徴のひとつだからね。 まあ、この表現自体も、ちょっと問題があるんだけど。 |
| どういうことですか? |
| FXは、異なる2つの通貨を交換することにより、その差益を得る取引のこと。 例えばドル/円の取引の場合、円を中心に考えれば円でドルを買うということでも、ドルを中心に考えればドルで円を買うこと。 結局、どっちの通貨を中心に考えるかだけなので、正確には売りからでも・買いからでもという表現はそぐわないんだ。 ただ、私たちは日本人なので、円を中心に考えて売りから(ドルを売る)とか買いから(ドルを買う)とか言っているんだけどね。 |
| なるほど。 確かに、売るとか買うとか言ってますけど、いわゆる2つの通貨の交換ですもんね。 |
| そういえば、話していてちょっと気になったんだけど、円高と円安の意味はわかってる? |
| えっ!? まあ、あの〜、え〜と、なんとなく…。 |
| この円高と円安は、ごちゃごちゃになっちゃう人が多いから、一度整理してみようか。 |
| お願いします。 |
| まず、円高だけど、これは円の価値が他の外国通貨よりも高くなることをいうんだ。 ここでは一応比べる通貨はドルとしておこう。 例えば、1ドル100円だった為替レートが90円になったとしよう。 この場合通常円高と表現するんだけど、どうしてかわかるかい? |
| え〜と、1ドルが100円だったのが90円になるんだから…。 100の数字が90に下がって…??? |
| 100円が90円に下がったのに円高という。 数字だけ見るとなんか違和感があるんだけど、何か実際の物に当てはめて考えればわかりやすいよ。 アメリカでジュース1本の値段が1ドルだったとしよう。 1ドル100円の為替相場の時は、アメリカでジュースを飲みたければ100円玉1枚で買えます。 これが、1ドル90円の時にジュースを買えば、なんとジュース1本は90円で買えてさらに、10円のお釣りが返ってくるんだ。 これは1ドル100円が90円になり、円の価値が上がったから、すなわち円の価値が高くなった「円高」と言えるんだ。 |
| なるほど。 そうすると、もし1ドル100円が110円になったら円安ということですね。 |
| その通り。 1ドル100円が110円になってしまうと、さっきの例でいえば100円玉1枚ではジュース1本を買うことができない。あと10円出さないとね。 ドルに対して円の価値が下がってしまった。いわゆる、「円安」「ドル高」ということだね。 |
| なんか、説明を聞いて、もやもやしていた頭がスッキリしました。 |
| もうちょっと補足の説明を。 例えば1年前は1ドル110円。昨日は90円。今日が1ドル100円だったとしたら、今日の1ドル100円というのは、1年前よりは円高で、昨日よりは円安になったと言えるんだ。 |
| いつを起点にして比較するかによって、同じ1ドル100円でも表現が変わってくるんですね。 |
| わかりづらいけど、円高・円安の表現はFXに限らず、経済の話やニュースなんかでもよく出てくるから覚えていて損はないよ。 |
| いや〜、ちょっと頭がよくなった気がします! |